えっくすじゃ〜に〜「Nutanixはじめました」

こちらは、商用版Nutanixについて調べたことや感じたことをメモったり長々とつぶやいたブログです。あくまでも個人の見解であり、正確性を保証するものではございません。参考程度にご覧ください。

バウチャー期限間近!NCAP受験記

※本記事は[1枚目]Nutanix Advent Calendar 2019の3日目として書きました。
adventar.org

現在、Nutanixの有償試験の一部が1回だけ受験可能ということをご存知でしょうか。
NutanixのSupport Portal等にログイン可能なユーザーアカウントをお持ちであればどなたでも特定の試験が1度だけ無償で受けることのできるバウチャーコードが提供されています。
そして、そのバウチャーコードの使用期限が2019年内と間近に迫っています。
(無償期間が延長したという情報は今のところ聞いていないの、恐らく2019年内で終了するものと思われます。)

私もまたこのバウチャーコードを有難く利用させていただきまして、見事NCAP(Nutanix Certified Advanced Professional)を取得することができました。
今回はこのNCAPについて、試験概要と受けた感想について書いてみました。

NCAP試験概要

Nutanixの技術者向けの試験の中で、中級に位置するものと捉えています。
因みに初級はNCP(Nutanix Certified Professional)、上級はNPX(Nutanix Platform Expert )です。
基本的にはNCP 5.5もしくはNPP 5.0をお持ちでないと受験できないようです。
※NCP 5.5も年内無料!

受験料

受験料は$199です。
繰り返しとなりますが、2019年内であればバウチャーコードにより1回まで無料受験可能です。

試験構成

試験は90問出題され、合格ラインは6000満点中、3000点です。
半分正解すれば合格!という感覚でいると厳しい戦いを強いられると思いますので、後半で紹介するNCAP5.5 ブループリント等を参考にしっかりと対策されることをおすすめします。

試験時間は150分です。

出題はすべて英語です。(単語の雰囲気でカバー)

回答はすべて選択式となっており、中には選択肢の中から複数選択する問題もあります。

試験当日はPSI社のシステムを使って受験します。
カメラを搭載したPCを使った形式となるため、自宅の部屋など個室空間でならどこでも受験することができます。

▼ご参考:NCAP データシート
https://nutanix.portal.relayware.com/content/EDUCollateral/NCAP%20Datasheet%20-%20Feb%202019.pdf

受験申し込み方法

以下のURLから試験申し込みが可能です。
最初にログイン認証を求められますので、My Nutanix ユーザーアカウントにてログインします。
https://nutanix.portal.relayware.com/?eid=TakeAnExam

上記のURLに私のアカウントでログインすると以下のような画面が表示されます。
私は既にNCAPのバウチャーを使ってしまったのでバウチャーコードが表示されませんが、未使用であれば7桁の英数字が表示されます。
f:id:hmlab:20191203005745p:plain

余談ですが、NCP 5.10 Beta試験や、EUCカテゴリのNCSEなんかもありますね。

出題範囲

出題範囲については試験に関するブループリントが提供されています。
▼ご参考:NCAP5.5 ブループリント
https://nutanix.portal.relayware.com/content/EDUCollateral/NCAP5.5-EBG-07.17.2019.pdf

「NCAP 5.5」というだけあり、対象のAOSバージョンは5.5となります。
2020年9月までサポートされるバージョンではありますが、既ににメンテナンス期間は2019年10月で終了しているバージョンとなります。
受験して思ったのが製品名が一部古いままのものがあり、思い出を振り返りながら受験できるかもしれません。(そんな余裕なかったけど)
 現行)       旧)
 Nutanix Volumes   Acropolis Block Service(ABS)
 Nutanix Files    Acropolis File Service(AFS)

感想

出題される製品について

Nutanixの製品って、めちゃくちゃ増えましたよね?
とは言え、出題範囲はAOS 5.5時点でのものに限られまして、実際に主題された製品はこんな感じでした。
f:id:hmlab:20191203013103p:plainAOS 5.5

参考ドキュメント

先述のブループリントに記載されていますが、個人的に特に参考となったドキュメントを紹介します。
こちらもまた、My Nutanix ユーザーアカウントが必要となります。

・AHV NETWORKING
AHVのネットワーク設計、主にOpen vSwitch周りにフォーカスしています。
AHVとして提供されるチーミングポリシーの特徴と使いどころを確認します。
また、AHVおよびCVMで利用する管理系ネットワークのVLAN IDを0から変更する際、どのようなコマンド操作が必要になるかも大事です。
https://portal.nutanix.com/#/page/solutions/details?targetId=BP-2071-AHV-Networking:BP-2071-AHV-Networking

・METRO AVAILABILITY
ここ、意外に出ます。。
欲を言えば実機で動作を見たいところですが、検証用にESXi版で2クラスター用意するのはかなり厳しいと思うので座学だけで理解を深めていただくしかないと思います。
https://portal.nutanix.com/#/page/solutions/details?targetId=BP-2009_Metro_Availability:BP-2009_Metro_Availability

・DISA STIG COMPLIANCE REFERENCE
ルールを覚える必要までは無いかと思いますが、Nutanixがどのようにしてセキュリティ面におけるコンプライアンスを維持しているかが大事だと思います。
https://portal.nutanix.com/#/page/docs/details?targetId=Nutanix-compliance-for-RHEL-STIGs-v55:Nutanix-compliance-for-RHEL-STIGs-v55

・Prism Central
キャパシティプランニングやサーチ機能といった、Prism Proに関する操作の流れを聞かれた気がします。
ここに関しては検証環境でPrism Centralの操作を確認いただくか、Nutanix社が提供するDemo Nutanixでも確認可能です。

・Self Service Portal / Calm
Calmによるアプリケーションの展開操作が出ないわけではありませんが、それよりもSSPの出題があったと思います。
SSPのプロジェクト管理や、ユーザーからのデプロイ申請に対し、どういう流れで承認がなされるかといったフローを理解する必要があると感じました。
https://portal.nutanix.com/#/page/docs/details?targetId=SSP-Admin-Guide-v55:SSP-Admin-Guide-v55

・<nu.school>Advanced Topics for the Enterprise Cloud
ドキュメントではありませんが、nu.schoolでe-learnig形式(無償)で学べるコンテンツなんかも勉強になりますのでかなりおすすめです。
http://nuschool.nutanix.com/#/update/1146452263118619539?series=1146452021541599541

最後に

正直に申しますと、私は1回Failしてしまいました。。
振り返るとまだまだ基礎のところで理解が足りていなかったなと思うところが多々ありました。
上記の英語ドキュメントを読み込む以外にも、NutanixをAOS、AHV、Volumes/Files、Prism Central、Data Protectionといった流れでNCAP試験範囲を体系立てて学べる日本語の書籍なんかもありましたのでご参考まで。。。
www.shoeisha.co.jp

以上です。
それではみなさん、快適なNutanix Journeyを!