えっくすじゃ〜に〜「Nutanixはじめました」

こちらは、商用版Nutanixについて調べたことや感じたことをメモったり長々とつぶやいたブログです。あくまでも個人の見解であり、正確性を保証するものではございません。参考程度にご覧ください。

Files 4.0で搭載された新UI「Files Console」とは?

Files 4.0のリリースノートに記載のある、Files Consoleとはどういうったものなのか、確認できたことをお知らせします。

 

Files Cosoleは、Filesバージョン4.0で搭載されたFilesを管理する新しいユーザーインターフェースです。

Files 4.0のリリースノートには以下のとおり、記載されています。

Nutanix Files 4.0 Release Notes

https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Release-Notes-Files-v4_0:Release-Notes-Files-v4_0

"Introducing the Files Console! The Files web console provides a new interface for administering and configuring a file server from the Files control plane rather than from the Prism Element UI. For a detailed overview and steps for navigating the Files Console, refer to the Nutanix Files User Guide."

どうやら、ファイルサーバーの管理に特化したUIが提供されているようです。早速覗いてみましょう。

Files Consoleってどこから入るの?

Prsim Elementのファイルサーバー画面から入ります。

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ファイルサーバー画面を表示すると、構築したファイルサーバー一覧が表示されますが、そのファイルサーバーの右端に「Launch Files Console」と表示されています。

※この検証環境では、なぜかFiles 4.0にアップグレードしただけではこの画面に変わらず、FSM(File Server Management)というコンポーネントをLCMからアップグレードしたところ画面が切り替わりました。

Files Consoleに入ろう

「Launch Files Console」をクリックすると、Webブラウザの新しいタブが起動し、Filesコンソール画面が表示されます。

ダッシュボード

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従来、Share単位でPrsim Elementに表示していた情報をより見やすくし、さらにアンチウィルスICAP連携やShareレベルでの保護や、最近実装されたスマートティアリングについても状態を見ることができそうです。

モニタリング

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使用状況、パフォーマンス、アンチウィルスICAPサーバーによる監視状況、ファイルサーバーVMのリソース状況などが確認できます。

シェア

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ファイルサーバー内に切り出した、シェアを確認したり、新しいシェアを作成したりします。

これまではPrism Element側からシェアを作成していましたが、今後はFiles Console画面からシェアを作成します。Prsim Elementの画面上からはShareタブや作成ボタンすら消えており、作成できなくなっていますので、ここは要注意です。

Data Management

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ファイルサーバーの保護状態を確認することが可能です。

アラート&イベント

Files関連のアラートやイベントにのみフィルタリングして表示します。

タスク

Files関連のタスクにのみフィルタリングして表示します。

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構成

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ファイルサーバーの構成情報が確認可能です。

最後に

新画面Files Consoleの紹介でした。

現状では、Prism Elementから遷移される個別のコンソールですが、接続先URLはCVMとなりまして、UI専用のアプライアンスが提供されるわけではありません。

Files Consoleに一通り触れた感想としては、Nutanix Filesという製品をファイルサーバー用の一製品として独立させようとしているように思えました。

Filesの利用用途には、ゲストVMとプラットフォームを共有するAdd-Onと、Files専用とするDedicatedがありますが、後者のDedicatedを選択した利用者にとっては、ファイルサーバー運用とは関係の薄い情報がちらほらとどうしても見えてきてしまいます。

そういった方々のためにもファイルサーバーの管理に集中できるためのUIを別個用意することでファイルサーバーアプライアンスとしてもエンタープライズ領域において十分な管理/運用機能を提供していることを感じてもらうための第一歩なのかもしれません…