Prism Centralで「non-Nutanix」環境を監視してみる
Prsim Centralの監視機能が強化され、Nutanix基盤ではないvSphere環境もPrism Centralで監視できるようになっています。
監視手順や、画面を確認しましたのでご紹介します。
ただし、本機能を利用するためにはPrismの上位エディションである、Prsim Proが必要となります。
環境
Prism Central バージョン:2021.09
監視対象vSphere環境バージョン:vSphere 6.7 Update 3
設定手順
Prism Centralにログインし、オペレーション→Monitoring Configrationsをクリックします。
本機能有効化前は、ようこそ画面が表示されるため、Get Startedをクリックします。
Configure New Instanceをクリックします。
監視対象のタイプでvCenterを選択します。
チェックボックスにチェックをします。
これにより、Prism Central VMのvCPUまたはメモリのリソース追加が発生する可能性があります。実際、私の環境ではメモリが9GBほど増加していました。
補足:Microsoft SQL Serverといったアプリケーションの監視にも注力していますが、こちらはPrism Ultimateエディションにて使える別の機能となります。
監視対象となるvSphere環境のvCenter Server情報を入力し、Test Connectionをクリックします。
Test Connectionによる接続確認が成功したら、Nextをクリックします。
監視対象となるvSphereクラスターを選択し、保存をクリックします。
vCenter Configuration Successfulと表示されたら設定が完了したこととなります。
監視操作画面
監視設定が完了しましたが、ダッシュボードからはvSphere環境情報は見当たりません。
登録したvSphere環境情報を見るためには、登録した操作と同様にオペレーション→Monitoring Cofigurationsを選択します。
監視対象のサマリ情報が表示されます。
続いて、クラスター毎の詳細情報を表示したいと思います。
Monitored Clustersをクリックし、監視対象のvSphereクラスターをクリックします。
監視対象vSphereクラスターにおけるサマリ情報が表示されました。
直近のリソースの使用状況が数値で確認できます。
続いて、評価指標タブをクリックします。
クラスターのCPU使用率、メモリ使用量がグラフで表示されました。
容量タブをクリックします。
X-Fitと同様のキャパシティ予測画面が表示されました。
ここでは、ストレージおよび、CPU、メモリの3つの観点で使用状況をモニタリングし、リソース使用量の増加傾向からあと何日で枯渇してしまいそうか、リソースの残り日数を算出します。
この環境ではリソース使用量が少なく、当面は枯渇の心配が無いためN/Aと表示されています。
最後に
以上、Nutanix基盤以外のvSphere環境の監視機能の紹介でした。
監視機能そのものについては無駄がなく、リソース状況の最低限を知る機能であると感じました。
あくまでもNutanix基盤をメインで監視しており、本来のNutanix環境監視の妨げになるようなこともなさそうです。
また、RFP等でvSphere環境の監視が行える製品として、Prism Centralが対象になることの影響は大きそうです。