Red Hatサポート目線でのRed Hat Enterprise Linux(RHEL)on Nutanix AHVの注意点
先日、ようやくRed Hat社によるNutanix AHVがサポートされました。
これにより、Nutanix AHV上でRed Hat Enterprise Linux(RHEL)を起動されることがRed Hat社からもサポートされるようになりました。
Nutanix社からは以前よりサポートされていました。AHV自体はCent OSによるKVMをベースとしたハイパーバイザーですので技術的にはREHLできるということはわかっていたとしても、商用OSでサポート契約する際に肝心のハイパーバイザーがサポートされていないとなると二の足を踏んでいた方もいたと思います。
ここで1つ課題がありまして、両者におけるサポート範囲には差異がある。ということに注意が必要です。
Nutanix AHVでは冒頭述べたとおり、以前からREHLをサポートしていましたので、AOS 5.5のAHV上でREHL 6の起動なんかもサポートされていました。
しかしながら、Red Hat社がNutanix AHVをサポートし始めたのは最近のことです。
過去のAHVやREHLバージョンに遡ってサポートされているわけではありませんので、そこを認識いただきたいと思います。
Nutanix AHVにてサポートされるゲストOS情報はこちら(My Nutanixアカウント要)
https://portal.nutanix.com/page/documents/compatibilityinteroperability-
matrix/guestos
Red Hat社にてサポートされるAHV情報
https://catalog.redhat.com/hardware/servers/search?p=1&c_catalog_vendor=Nutanix
こちらは、2021年10月26現在の情報となりますが、Red Hat社がサポートするAHVバージョンは2つだけ表示されています。
AHVのバージョン表記でわかりづらいため、AOSバージョン表記で考えたいと思います。
この情報をもとにAHVのリリースノートから逆引きすると、
AHV 20201105.2030 はAOS 5.20(5.20.0.1)~
AHV 20190916.564 はAOS 5.15.6 ~
ということがわかります。
このように現時点では最新および1つ前のLTS(長期間サポート)となるAHVバージョンのみがサポートされていることがわかります。
この情報は今後アップデートされるかもしれませんが、REHL on AHVの導入を検討いただく際の参考情報としていただけましたら幸いです。