えっくすじゃ〜に〜「Nutanixはじめました」

こちらは、商用版Nutanixについて調べたことや感じたことをメモったり長々とつぶやいたブログです。あくまでも個人の見解であり、正確性を保証するものではございません。参考程度にご覧ください。

Nutanix導入日記①はじめに。旧環境に思いを馳せながら次期環境への期待に胸を膨らますワタシ

2022年も終わりが近づいてきました。

普段からNutanixの拡販業務に携わっている私ですが、最近は自分たちが使用するNutanix検証環境の刷新なんかを片手間でやっています。

今年は半導体供給量の不足がもろに影響した1年でして、今回購入した機材も夏前に発注してようやく最近届いたといった具合になります。納期に関してはベンダーの各社によるパーツの調整や代替えなどにより、少しずつ回復してきた印象ではありますが、以前のような「発注後1ヶ月で出荷目安」なんて頃に早く戻るといいなと願う今日このごろです。

今回、自分が使用するNutanix環境を設計から構築した際に感じたことやこだわったことを日記として書いてみようと思いました。(誰得な内容かもしれませんが…)

「日記」とタイトルにありますが、この作業を毎日やっているわけではないので、ある程度まとめて何回かに分けて投稿したいと思います。

旧環境スペックとEOSを迎えた感想

今回、刷新する対象でもある旧環境について紹介します。

モデルは、Nutanix社から提供されるNXシリーズのNX-1465-G4です。

2Uのサーバーに4ノード搭載可能な高集約モデルを使用していました。

 

▼2U 4ノードモデルの背面図(画像はNX-1465-G5のもの)

■スペック(1ノードあたり)

CPU:12 Core * 2 ソケット
メモリ:256 GB
SSD:480 GB
HDD:2 TB * 2
ネットワーク:
 オンボード…1 GbE * 2 ポート RJ45
 PCIe…10 Gbe * 2 ポート SFP+
ブートデバイスSATA-DOM 64 GB

 

#当時はまだ500 GBに満たないSSDなんてあったんですね〜
SATA-DOMという響きがやけに懐かしく感じますね

使ってよかった点

2Uのラックマウントサーバーに4ノード搭載できる

このモデルの良いところは見た目のとおり、2Uという省スペースで4ノードもの環境を構築できるところ。Nutanixの本質はソフトウェアにありますが、ビジネス開始当初はこの高集約モデルとHCIのバランスがウケたことも今の地位を確立した要因の1つではないかなと個人的には感じています。
取り回しの良さからもお客様への貸出し機材としても使われていた印象があります。

NXシリーズであるが故にNutanixサポートでの一括保守が可能

最近のNutanixさんの方針として、ソフトウェアベンダー色を強めていることもあり、NXシリーズの「ハード・ソフト両面サポート」はあまり推されていません。しかし、昨今のNutanix LCMやVMware vSphereのvLCMしかり、ハードウェアのライフサイクルを管理をソフトウェアで見る流れができているため、ソフトウェアを提供するベンダー(Nutanix)にハードウェアのことも聞けるというのは運用面では大変ありがたいです。そういう意味ではNXシリーズでなくともハードウェアベンダーによるNutanixのOEMモデルが以前は多くありましたが、現在提供するベンダーはLenovo富士通、日立などに限られるようになりました。

次期検証機選定のポイント

次期検証機のモデルを選定する際のポイントについて挙げました。

既存ベンダーモデルにこだわらない

お客様環境で稼働するNutanixであれば、既存と同じベンダーモデルを採用することでリプレースを簡単に済ませる(クラスター拡張+ホスト削除)ことが可能ですが、検証環境には移行が必要な仮想マシンも無いため、現在購入できるモデルの中から要件に見合ったモデルを選定したいと思います。

CPUはシングルソケット構成

私たちが使用するのはNutanixに関連した機能の検証環境であり、従来のようなお客様のシステムを常時稼働するようなことはありません。ですので全体的にスペックはさほど多くなくても差し支えありません。特にCPUのコア数はハードウェアではなくNutanixソフトウェアのコストにも影響するため、シングルソケット構成が選択できるモデルを選定したいと思います。

NIC は2枚(以上)搭載

ネットワークカードを2枚搭載し、ネットワークカードの冗長構成を行います。
検証環境なので、複数搭載は悩んだところですが、既存ネットワークスイッチのポートに余裕があったことと、あればあったで検証の幅が広がると思い、2枚搭載を要件に入れました。

1ノードクラスター構成が可能であること

個人的に一番こだわったところかもしれません。

検証環境を使っていく中で、急な問い合わせでハイパーバイザーを変えたい時や、クラスター間の機能検証などで毎回クラスター破棄と再Foundationをしてしまっては、他の検証に影響を及ぼしてしまうため、一時的にもう1つのNutanixクラスターが作れるよう、1ノードでのクラスター化が可能なモデルが理想です。

1ノードクラスター対応モデルは毎度お馴染みのこのKBから。

Single-Node and Two-Node Clusters FAQ

https://portal.nutanix.com/kb/5943

まとめ

①では、旧環境の使い勝手を振り返りながら、次期環境選定のポイントを洗い出しました。実際には今年の夏前に行っていたことではありますが、冒頭にも書いたとおり、発注して半年以上経ってようやく手元に届いた状況です。

次回は要件をもとにモデルを選定した時のことを振り返りたいと思います。