Cluster Fault Toleranceとは?(旧称:Redundancy Factor)
はじめに
Cluster Fault Tolerance(Cluster FT) は、Nutanix クラスタにおける ノード障害の許容数 を示す指標で、以前は Redundancy Factor と呼ばれていました。
この Redundancy Factor はしばしば 「RF」 と略されますが、Nutanix ではユーザーデータの複製数を表す Replication Factor も同じく「RF」と略されます。
クラスタとストレージが密接に結びついた Nutanix では、この RF(冗長度)と RF(複製数) の違いは、初学者を悩ませる原因のひとつだったと思います。
そんな Redundancy Factor が、いつの間にか Cluster FT へ名称変更 されていたことをメーカーの方に教えていただき、記事として整理することにしました。
Cluster FT と Replication Factor(RF)の違い
Nutanix でよくある混乱として、Cluster FT(クラスタのノード障害許容数)とReplication Factor(データ複製数)がありますが、これらは似て非なるものです。
Cluster FTは、クラスタ自体が壊れないようにする仕組みと耐障害性を提供します。
対してReplication Factorは、ユーザーデータの複製数を2重、3重と高めることでデータ喪失を防ぐことが可能です。
Cluster FTの値について
以前の Cluster FT(旧 Redundancy Factor)は、Replication Factor と同じく 2 や 3 といった数値で表されていました。(確かに紛らわしい…)
その後、Cluster FT = 1 / 2 のように、耐障害ノード数を直接表す方式へ変更されました。(VMware vSAN に近いイメージ)
さらに現在では、より明確に障害単位が分かるよう、以下のような表記が採用されています。
- 1N/1D
- 1N&1D
- 2N/2D
ここで N = ノード、D = ディスク を表し、
- 1N/1D:1ノード または 1ディスク障害まで許容
- 1N&1D:1ノード + 1ディスクの同時障害(多重障害)まで許容
- 2N/2D:2ノード または 2ディスク障害まで許容
という意味になります。
Cluster FTの種類
|
Cluster Fault Tolerance |
耐障害性 |
Replication Factor |
最小ノード数 |
備考 |
|
1N/1D |
1ノードまたは1ディスク |
2 |
3 |
Nutanix環境で最も多く採用 |
|
1N&1D |
1ノードと1ディスク同時障害 |
3 |
3(最大ノード数も3) |
遠隔地におけるエッジコンピューティングなど |
|
2N/2D |
2ノードまたは2ディスク |
3 |
5 |
ミッションクリティカル、サービス基盤など |
Cluster FTの設定方法
Cluster FT の設定自体は難しくありませんが、クラスタ構成の時点で決める必要がある場合があるため注意が必要です。
初期クラスタ作成(Foundation)
最新の Foundation では、従来の「Redundancy Factor」が Cluster Fault Tolerance へ置き換えられ、選択項目も増えています。
表記は “1N/1D” のような形式ではありませんが、おおよそ以下のように対応します。
- rf1_default…1ノードクラスタ時にのみ選択
- rf2_default…一般的な1N/1D構成
- rf3_adaptive…特殊な1N&1D構成
- rf3_default…高い可用性を誇る2N/2D構成

Cluster FTの確認と変更方法
クラスタ作成後は Prism Element から現在の Cluster FT を確認できます。
-
設定メニューの [冗長性状態] に Cluster FT が表示
-
[Change Cluster Fault Tolerance] で設定変更が可能
ただし、次の点に注意してください。
-
1N/1D → 2N/2D への変更は可能
-
2N/2D → 1N/1D への変更は不可
これはあくまでクラスタ冗長構成の話であり、ユーザーデータの複製数は Replication Factor(2 または 3) で個別に設定できます。
▼ 1N/1D設定の様子

以上
【CE 2.1】Prism Central内の機能をすべて有効化するにはどれくらいリソースが必要なのか?
【CE 2.1】Nutanix CEで商用版の検証はどこまで可能なのか?
よく聞かれる質問についてまとめてみました。
ここ最近、Nutanixを次期仮想化基盤に検討されるお客様が急増していることもあり、Nutanixの取り扱い始めるSIerさんも増えています。
かく言う私も業務でNutanixに触れるSEの1人ですが、これからNutanixをキャッチアップしたい技術職の方によく聞かれることは、「CEで検証は可能なのか?」です。
回答としては「一部可能」となります。
商用版といわれるNutanixアプライアンスを使って検証いただくのがベターですが、決して安くは無い初期投資がかかりますので、既存環境をベースに低コストで構築できるCEを使って検証できる機能とそうでないことを理解しておくとCEの価値が明確になると思いまして、ブログにまとめてみました。
続きを読むNutanix Community Edition(CE) 2.1をNutanix AHV上に作る
そろそろCE2.1試したいなと思ったので、また現役を退いた古い商用Nutanix上でCE動かして上物の検証に使いたいと思います。
今回、エコな投稿を目指しまして、画面キャプチャの取得は極力控えています。
わかりにくい場合は、CE 2.0構築時の記事も参考にしてみてください。
続きを読むVeeamユーザーに贈るESXiからAHVへのお引越し
師走ですね。
久しぶりの投稿がアドベントカレンダー2023での担当日と重なりました。
私ごとですが先日、大変ありがたいことにNutanix Technology Champion 2024のアワードをNutanixさんから頂戴しました。
今年はコロナやら家庭やらも落ち着いてきたのでとりあえず出られるNutanix MeetUpにはすべて登壇させていただき、.NEXT JapanではNTC同士で対談させてもらったりと濃厚な一年を過ごさせていただきました。
来年もガンバリマスのでよろしくお願いします。
以上。
ここで終わると怒られそうなのでもう少し続けます。
いや、ここからが本題・・
最近、仮想化界隈が騒がしいですね。(またネタフリ)
個人的にはChatGPTによるITの大変革よりも影響ありすぎてもうひっくり返ってます。
で、最近またVMware ESXiからNutanix AHVへの移行ってどうやるの?という質問をいただく機会が増えてきました。
これまでもこれからもNutanix Moveをまずは紹介することは間違いないのですが、これはあくまでもNutanixを主として、ユーザーがどんなバックアップ製品を使っているかは考慮することなく、手っ取り早く簡単な移行方法となります。
「ESXiからAHVへの移行」に限った話をすれば、既存のバックアップ製品を使って移行もできるのではないか?むしろ、その方がMoveの知識やお作法の習得に時間をかけずに移行の検討に取り掛かることができるメリットもあるかも?なんてこともあると思います。
今回は、数多のバックアップ製品の中で、ESXiのバックアップとして多くのユーザー環境で採用されているVeeamを使用してESXiからAHVへの移行をやってみたいと思います。
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