えっくすじゃ〜に〜「Nutanixはじめました」

こちらは、商用版Nutanixについて調べたことや感じたことをメモったり長々とつぶやいたブログです。あくまでも個人の見解であり、正確性を保証するものではございません。参考程度にご覧ください。

Nutanix AHV(商用環境)上にNutanix CE 2.0を構築してみる

Nutanix商用環境しか触らないと心の中で宣言していたワタシですが、Community Edition(CE)が当時よりだいぶ進化して、構築しやくなったり、商用環境と絡めてちょっとした検証に役立つかもと考えまして、Nutanix CE 2.0を構築してみました。

CE専用機として使えるような物理サーバーなどは手持ちに無く、あるモノはNutanix商用環境だけ(ある意味贅沢)ですので、今回はNutanix AHV環境上にNutanix CE 2.0を構築してみました。

1_CEバージョン

こちらで提供される、Nutanix Community Editon 2.0を使用しています。

https://next.nutanix.com/discussion-forum-14/download-community-edition-38417

  • CEの構築で使用するisoファイルをダウンロードしておきます。
  • この記事は、以下のドキュメント類を参考にして作成しています。

2_物理環境

今回、NX-1465-G4というすでにEOLを迎えたモデルを使用しています。

Nutanixソフトウェアは、AOS  6.5.2.7

ハイパーバイザーはAHVを使用しています。


3_イメージサービスの登録

手順1でダウンロードしたisoファイルをイメージサービスに登録します。

①[設定]-[イメージ設定]-[+イメージサービスをアップロード]

②isoファイルの指定および必要な項目を入力し、[保存]

③状態が[ACTIVE]と表示されたら完了

4_仮想マシン作成

Nutanix CEをインストールする仮想マシンを作成します。

  • 作成前の確認
    [仮想マシン]-[ネットワーク設定]
    ネットワーク構成画面を確認し、仮想マシンが接続するべきネットワークが作成されているか確認します。無ければ[+ネットワーク作成]から作成します。

①[仮想マシン]-[+仮想マシンを作成]

仮想マシン作成に必要な情報を入力

※手順を作成する際に入力した値

③[+Add New Disk]から仮想ディスクの追加

  • SCSIディスク 500GBを追加

タイプ[DISK]、オペレーション[ストレージコンテナに割り当て]、バスタイプ[SCSI]、ストレージコンテナ[(任意)]、サイズ[500]

上記の流れでサイズ[200]、サイズ[32]を作成

  • SCSIディスク 200GBを追加
  • SCSIディスク 32GBを追加

④[+Add New Disk]からCD-ROMにISOをマウント

手順3で登録したCEのisoファイルを仮想CD-ROMにマウント

⑤[+Add New NIC]からNetwork Adapter(NIC)を追加

クライアントからCE、CEからインターネットなど通信要件の満たすネットワークを選択する

5_CPU パススルー有効化

(商用版)AHV上の仮想マシン設定[cpu_passthrough]を有効化します。

①(商用版)いずれかのCVMにSSHログイン

②以下のコマンドを実行

※ $NXCE-01には、手順4で作成した仮想マシン名に変更する

nutanix@CVM $ acli vm.update $NXCE-01 cpu_passthrough=true

6_CEインストール

①CE用仮想マシンを右クリック、[Power on]から電源起動

②CE用仮想マシンを右クリック、[Launch Condole]からコンソールを起動

③CE用仮想マシンコンソールから操作

  • AHVを選択
  • ドライブ毎の利用用途を指定
    500Gドライブ…[D]
    200Gドライブ…[C]
    32Gドライブ…[H]
  • CEに設定するIPアドレスを入力
  • [Create single-node cluster?]にチェック、DNS ServerにIPアドレスを入力
    ※CEは3ノード以上のクラスタ構成を組むことも可能ですが、今回は1ノードで構成可能なシングルノークラスタ構成としています
  • [↓]カーソルキーを押下し、EULAを最後まで進める
    [I accept the end user licence agreement.]にチェックし、進める

  • 数十分待ち、rebootするかに対して[Y]で再起動

7_ブート順序の変更

①CE用仮想マシンをシャットダウン

②CE用仮想マシンをダブルクリック

③[Set Boot Priority]からHypervisor用に追加した32GBドライブを選択
※本手順では、DISK(scsi.2)

④CE用仮想マシンを起動

8_CEのサービス起動

①CE用仮想マシン起動後、CE用仮想マシンコンソールからAHVの起動を確認

②vishコマンドでCE用CVMの自動起動を確認

root@NTNX # virsh list -all

③CE用CVM内のNutanix関連で自動起動するサービスが起動するまで5-10分待つ

④クライアントPCからCE用CVMのIPアドレスに対してSSHログインする

⑤cluster statusを実行する

nutanix@CVM $ cluster status

※実行結果の最後にSuccess!と出力されない場合、自動起動されるべきサービスが起動していないため、もう少し待つ

⑥cluster startを実行する

nutanix@CVM $ cluster start

最後にSuccessと出力されれば起動完了

9_Name(DNS) Serverを設定

CE用CVMにSSHログインし、Name(DNS) Serverを設定

※CEインストール時にDNS Serverを指定しているが、今回手順作成時には本設定に反映されていなかったため、手動設定

①クライアントPCからCE用CVMのIPアドレスに対してSSHログインする

②ncliコマンドでDNS Serverを指定する

※ $DNS_IPをDNSサーバーのIPアドレスに変更する

nutanix@CVM $ ncli cluster get-name-servers servers=$DNS_IP

10_Prismにログイン

以上です。

無事に、Nutanix AHV上にNutanix CE 2.0をデプロイし、Prismにログインするところまで確認できました。
以前のHW要件の縛りが設けられていたり、USBメモリなどを使っていた時代から比べるとハードルが下がったどころかほぼなくなった様な感覚です。

本当にお手軽で建てられるため、ぜひお試しください。

本記事が誰かのお役に立ててれば幸いです。