Prism Centralを3ノード構成でデプロイする
Prism Centralを3ノード構成で作成してみましたので、セットアップの雰囲気について説明します。
実行環境
PCバージョン:pc.2021.8.0.1
AOSバージョン:6.0.1.5
AHVバージョン:20201105.2175
要件
Prism Centralを1ノードで構成する場合と大きく異なる点として、3ノード構成の場合はIPアドレスを最大4つ必要とします。
3ノード構成する必要性は?
Prism Centralというサービスの高可用性を維持するために必要となります。
ひと昔前まではPrism Centralの利用シーンと言うと、複数のNutanixクラスターの一元管理や、パフォーマンスモニタリングといった運用支援的なイメージがありましたが、その後、FlowやLeap、Calmといった新たな機能をPrism Central側に実装しているため、今ではNutanixプラットフォームの根幹としてPrism Centralは位置しており、Prism Centralの停止は業務への影響は避けられません。
そこで、Prism CentralをCVMと同様、分散アーキテクチャにより3ノード構成とすることで1ノード障害や、アップグレードの際にもシステム無停止でサービスを提供するすることが可能になります。
3ノード構成デプロイの流れ
ここでは、AHVを導入しているNutanix環境上に、Prism Central 3ノード構成で初期セットアップした際の流れについて説明します。最近は操作がGUIで完結しますので本当に簡単になりました。
- Nutanixクラスター側のPrism(Prism Element)のホーム画面から、[Register or create new]をクリックします。
- [Deploy]をクリックします。
- 導入したいPrism Centralのバージョン横にある、[Download]をクリックします。
導入したい新しめのバージョンが表示されていない場合や、ダークサイトの場合、予めNutanix Support PortalからPrism Centralのバイナリファイルを取得しておき、この画面でアップロードを行い、次に進みます。
-
[Deploy 3-VM PC]をクリックします。
-
Prism Central VMの情報について入力します。
仮想マシンのサイズは、管理している仮想マシンの数や、Prism Centralで使用する機能の要件を参考に設定します。
各Prism Central VMのIPアドレスと共に仮想マシンの名前も編集が可能です。
[Deploy]をクリックすると開始されます。
※編集の都合により、このあたりから日本語UIに変わっています。統一性が無く、申し訳ございません (m´・ω・`)m - ダウンロードとデプロイで約35分ほどで終わりました。
- Prism Central VMが3台構築されました。初回のみ、自動で起動します。
- Prism Centralに設定したIPアドレスのいずれかにWebブラウザからアクセスし、パスワードを変更やEULAの承認といった初期設定を行います。
Prism Cental URL:https://<Prism Central IP>:9440
初期パスワードは、Nutanix/4u です。
-
Prism Centralに初回ログインできました。
ここまでで、Prism Centalの構築が完了しました。
続いて、このPrism CentalからNutanixクラスターを管理するように設定します。 -
(Prism Centralではなく、)Prism Elementのホーム画面にて、再び[Register or create new]をクリックします。
- [接続]をクリックします。
-
[次へ]をクリックします。
-
-
- Prism Centralにログインすると、管理を有効化したNutanixクラスターが表示されていることがわかります。
Prism Centralの3ノード構成デプロイは以上となります。