えっくすじゃ〜に〜「Nutanixはじめました」

こちらは、商用版Nutanixについて調べたことや感じたことをメモったり長々とつぶやいたブログです。あくまでも個人の見解であり、正確性を保証するものではございません。参考程度にご覧ください。

事前にFoundationしていた場合のクラスタ拡張の流れ(AOS 6.5)

検証環境のリソースが足りなくなってきたなぁと思ったら、いつぞや自分でノード削除したまま戻し忘れていたことを思い出しました。

AOS 6.0代以降からクラスタ拡張画面がほんの少し変わっているので、メモしておきます。

タイトルがAOS 6.5なのは、6.0は新機能をいち早く提供するSTS(Short Term Support)なのに対し、6.5は本番環境などで一般的に使用されるLTS(Long Term Support)なので利用者の多いバージョンとしています。

AOS 6.0からクラスタ拡張画面内で追加ノードのFoundationができるようになった

AOS 6.0のクラスタ拡張画面で変わったところと言えば、クラスタ拡張画面内で追加ノードに対してFoundationができるようになりました。

それまではクラスタ拡張操作自体が「Foundationによるイメージング」と「実際にクラスタにノードを追加して拡張する」という2つの操作を担っていましたが、以下2とおりの選択が可能になりました。

  • Expand Cluster ←従来と同じ機能
    クラスタにノードを追加して拡張します。
    追加ノードがFoundationされていなければ従来と同様、Foundationによるイメージングも行います。
  • Prepare Now and Expand Later ←新しく加わった機能
    追加ノードをFoundationによるイメージングのみ行います。
    クラスタへのノード追加は行いません。

クラスタ拡張前にFoundation(イメージング)しておくメリット

そもそもなぜ、一度にやってしまえたものを分けられるようになったのでしょうか。1度にまとめてやってしまえた方が楽に感じますが、Foundationによるイメージングが完了するまでにはノードあたり1時間ほど見ておく必要があります。まとまった時間を取れる方であれば良いのですが、作業を分割して都合の良い合間を縫って準備を進めておくとクラスタ拡張は案外すんなりと終えることが可能になります。(この環境で既存3ノードへ1ノード拡張した際は、15分程度かかりました。)

ただし、Foundationもまれに失敗することもあります。エラーの理由にもよりますが、次回Prismから追加ノードが検出できないなんてこともありますし、システム監視をシビアに行っているような環境下においては余計なアラートを発生させたくないものです。

それらのケースをクリアするためには、これまでどおりにFoundation VMの構築を伴う従来のFoundation操作を行うと良いでしょう。

事前にFoundationしていた場合のクラスタ拡張操作

ここからは、Prismを操作して実際にAOS 6.5によるクラスタ拡張を行います。

追加ノードには既存クラスタと同じAOSおよびAHVがインストールされています。

ホーム>ハードウェア

既存クラスタから追加ノードが検出できていることを確認します。正常であれば、検出されたノード数が探知欄に表示されます。

ここに表示されないということは、この後のクラスタ拡張操作に進むことができません。

サーバーの電源が入っているか、CVMは起動しているか、追加ノードのCVM/ハイパーバイザー/IPMIのIPアドレスに対してPINGなどによる疎通は可能かを確認しましょう。

設定>クラスタ拡張

Expand Clusterをクリックし、次へを選択します。

追加ノードのCVM/ハイパーバイザー/IPMIのIPアドレスを指定できますが、既にFoundationによってIPアドレスが設定された環境のため、中身の確認だけして次へ進みます。

追加ノードの種別を聞かれます。

大半のケースではHCI Nodeを選択しますが、
既存クラスタに対してストレージリソースのみ追加する場合はStorage-onlyを選んで次へを選択します。

管理ネットワークを使用するポートのステータス(Active/Standby)を設定します。

ここはケースバイケースになる気がしますが、今回の環境では、Foundation実行結果と既存クラスタのネットワーク構成が同じだったため、Skip Host Networking を選択して次へ進みました。

ハイパーバイザーのインストール画面

今回は既にFoundationをおこなっており、既存クラスタと同じハイパーバイザーとAOSのバージョンがインストールされていることから、インストール不要と表示されています。

Run Checks をクリックし、念のため事前チェックを行ってもらいます。

何も問題無かったようです。

Expand Clusterをクリックし、クラスタ拡張操作を行います。

15分ほどで拡張が完了しました。

さいごに

少しできることが増えた印象はありますが、さほど大きく内容は変わってはいませんので安心してお使いください。

今回の内容は以上となります。

ちょっとゆるふわな内容でしたが、基本を置いてきぼりにしているとある日突然突っ込まれることもあると思いますので、投稿させていただきました。