えっくすじゃ〜に〜「Nutanixはじめました」

こちらは、商用版Nutanixについて調べたことや感じたことをメモったり長々とつぶやいたブログです。あくまでも個人の見解であり、正確性を保証するものではございません。参考程度にご覧ください。

(202203版)CVMのvCPU/メモリ要件について

以前、CVMのvCPU/メモリサイズについて投稿したことがありましたが、リソースの考え方は変わっていないか、新たなドキュメントが出ていないか、メモがてらまとめます。

x-journey.hatenablog.com

Field Installation Guideを確認する

基本的な考え方は前回と変わっていませんでした。

Nutanixでは、Foundationというインストールツールを用いて初期セットアップを行いますが、CVMのリソース初期値はFoundationによってCVMが作られた時の値となります。

Foundationの手順書となる「Field Installation Guide」内のCVM vCPU and vRAM Allocationという章にて、割り当てられるリソースの詳細が語られています。

https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Field-Installation-Guide-v5_1:fie-cvm-cpu-allocation.html

CVMのvCPU要件について所感

  • 初期セットアップ時に自動設定
  • サーバーの物理CPUコア数により変動する
  • 一般的と言える範囲内のサーバー構成では、1CPUのコア数がvCPUのコア数となる(最大12vCPU)
  • AMDプロセッサー搭載サーバーの場合、世代によりコア数が決まる

CVM NUMA node とは

The number of vCPUs are set to the number of physical cores in the CVM NUMA node. CVM NUMA is the NUMA node that is connected to the SSD storage controller. The minimum or maximum values are as follows:

CVMに割り当てられるvCPU数は、CVM NUMAノードの物理コア数、または表にある最小もしくは最大の値が設定されるとのことです。

"CVM NUMA node"は、CVMのディスク領域として用いるSSDSCSIコントローラーが使用するNUMA nodeのことを指す模様。

dense(高密度)の場合はメモリ要件UP↑

dense(高密度)とは、ノードあたりに搭載したディスク容量が非常に多い構成を指します。

1ノードに搭載されたHDDの合計容量(オールフラッシュ構成の場合はSSDの合計容量)が80TBを超える場合はdenseとみなされ、メモリ要件が増えます。

以下のKBに指標があり、これはNCCでチェックされ、Prismでアラートされます。

ストレージ機能利用によるメモリ増設要件

先ほどまではハードウェア構成によってCVMのメモリ要件が変わることを伝えましたが、この他にもNutanixのストレージ機能を有効化する場合にメモリを増設する必要があります。この要件は、Prsimのドキュメントに記載があり、ハードウェアに必要な要件にさらに追加するものと考えられます。

AOSアップグレードによるCVMメモリ増設要件は無くなった?

こちらは最近気になっているのですが、

以前のドキュメントには「AOSアップグレード時にCVMメモリサイズが32GB満たない場合に4GBずつ増設する」といった記述があったと思いますが、最近は見当たりません。以前はAOSアップグレードする際に4GB増やさないとアップグレードさせてもらえなかったのですが、今は無くなったのかもしれません。

CVMのメモリ要件について所感

  • 初期セットアップ時に自動もしくは手動で設定
  • 一般的と言える範囲内のサーバー構成では、20GBが自動設定される
  • CVMのメモリサイズをケチってしまうとパフォーマンスに直結してしまうため、Nutanix Sizerによるサイジング結果程度にはメモリを増やしておいたほうが良い(だいたい32GB)

 

以上、CVMのvCPU/メモリ要件まとめ 202203版 でした。