(201912版)CVMのvCPUコア/メモリ要件について
※本記事はNutanix Advent Calendar 2019の24日目として書きました。
adventar.org
以前、AOS 5.11でのACROPOLIS ADVANCED ADMINISTRATION GUIDEを基にしたCVMメモリサイズに関する記事を投稿しました。
x-journey.hatenablog.com
実はこの考え方が最近また少し変わりまして、新たな指標が公開されました。
Nutanixは日々進化するAOSおよびプラットフォームに対して、ユーザーが円滑に利用できるよう、コロコロ変わる常に最適な要件を提示しています。
今回は2019年12月版 vCPUコア/メモリ要件についてです。
vCPUコア/メモリ デフォルトサイズ
長々と書いても仕方がないので、まずは見るべきドキュメントを紹介します。
「CVM VCPU AND VRAM ALLOCATION」
https://portal.nutanix.com/#/page/docs/details?targetId=Field-Installation-Guide-v4-5:v45-cvm-cpu-allocation.html
- "デフォルト"とは、Foundationが割り当てるCVMのリソースサイズであり、かつ最小要件
- 以前はモデル毎に最小要件が決まっていたが、最近はモデルではなく、サーバーの構成情報を基に最小要件が決まる
- 高密度"dense"構成<32 TB以上のHDD or 48 TB以上のSSD>の場合、デフォルトサイズが大きく変わる
vCPUコア補足
- 基本的には物理CPUコアが多いものを載せると、それに合わせてvCPUも8〜12コアの間で変動する
- 高密度"dense"構成<32 TB以上のHDD or 48 TB以上のSSD>では、14vCPU
- vCPUは、メモリと異なりサイズを指定することができず、Foundationにおまかせ状態
メモリ補足
- 現行のハイブリッド構成の多くはデフォルト20GB
- 現行のオールフラッシュ構成の多くはデフォルト32GB
- 高密度"dense"構成<32 TB以上のHDD or 48 TB以上のSSD>では、デフォルト40GB
- 利用するストレージ機能によって、デフォルトサイズに一定容量を追加する必要あり
- Foundation実行時、任意のメモリサイズを指定可能
メモリ追加要件
いくつかのストレージ機能を使う場合、デフォルトのメモリサイズに対し、更に追加する必要があります。
機能 | 追加容量 |
---|---|
キャパシティ重複排除(キャッシュ重複排除込み) | +12GB |
Redundancy factor 3 | +8GB |
キャッシュ重複排除 | +8GB |
キャパシティ重複排除(キャッシュ重複排除込み)+ Redundancy factor 3 | +12GB |
参照ドキュメント
"Minimum Controller VM Memory for Cluster Features"
https://portal.nutanix.com/#/page/docs/details?targetId=Advanced-Admin-AOS-v511:app-cvm-memory-config-u.html
例
高密度"dense"構成<32 TB以上のHDD or 48 TB以上のSSD>にて、Redundancy Factor 3を利用する場合における、必要なメモリサイズは…
このケースでは、14vCPU/48GBが必要という計算になる。
(デフォルトサイズは14vCPU/40GBとなり、Redundancy Factor 3を使用するため、更にメモリを+8GB追加)
まとめ
今回は進化し続けるCVMのリソース要件を201912版として紹介しました。
恐らく今後も増えていくプラットフォームおよび選択できる構成の幅や、機能の追加により適宜見直されていくことが予想されるわけではありますが、
まずは、CVMのリソースに検討する際、FoundationのField Installation Guideを見る必要がある。と、ご認識をいただけますと幸いです。
以上です。
それでは皆さん、快適なNutanix Journeyを
〜Merry Christmas〜