AOS 6.0.1でサポートされた RF1 (データの非冗長化)を試してみよう~設定編~
AOS 6.0.1 から追加された新機能 RF1 (Replication Factor 1) を有効化してみました。
その際に取得した画面キャプチャを貼り付けましたので、本記事をご覧になることで、RF1 ストレージコンテナ作成のイメージを掴むことができると思います。
RF1のアーキテクチャやRF1の利用シーンや制限事項については別の記事で紹介していますので、こちらもご覧ください。
環境
Nutanixソフトウェア:AOS 6.0.1
ハイパーバイザー:AHV 20201105.2175
RF1の有効化はとても簡単
RF1はデフォルトの設定では無効化されていますが、Prism操作で簡単に有効化が可能です。
Prismの設定画面に進みます。
「冗長性状態」というメニューが新たにできていますので、そこから「Enable Replicaiton Factor 1」にチェックを入れて保存する。それだけです。
ここまではあくまでもRF1を使えるようにする。というだけで、RF1のストレージコンテナーをこの後に作成することになります。
RF1 ストレージコンテナの作成
Prismのストレージ画面へと進み、「+ストレージコンテナ」をクリックし、ストレージコンテナの作成画面を表示します。
ストレージコンテナの名称を入力したら、「Advanced Settings」をクリックします。
REPLICATION FACTORのプルダウンをクリックすると、「1」(RF1のこと)が選択できるようになっています。
加えて、このコンテナを提供するノードを指定します。
- 以下の記事でも紹介しましたが、RF1はノード単体によって、ストレージコンテナを提供します。
AOS 6.0.1でサポートされた RF1 (データの非冗長化)とは? - えっくすじゃ〜に〜「Nutanixはじめました」
RF1のストレージコンテナができました。
既存のRF2のストレージコンテナと比べて、使用できる容量が少ないことがわかります。
- RF1ストレージコンテナの容量は予め計算できる?
Prismにてホスト毎のストレージ容量が表示されるようになっていました。
- ホスト単体のストレージ容量は何をもとにしている?SSD?HDD?両方?
このサーバーに搭載しているストレージデバイスを確認したところ、
200GBのSSDが1本、1.66TBと1.64TBのHDDが搭載されていました。
単純に足し算すると合計3.5TBとなりますので、どうやらサーバーに搭載されたストレージデバイスを足したものがRF1で使用できる最大容量の模様です。(ブートデバイス等、Nutanixストレージ用以外のデバイスを除く)
イメージ(ISO,DISK)の保存先にRF1 ストレージコンテナは選択できない
制限事項にも記載がありますが、RF1で作成したストレージコンテナにはISOやDISKを登録できません。(aCLI image.createでもエラーになりました。)
RF1ではデータが冗長化されないため、登録したイメージを安全に保持するためにもRF2/RF3のストレージコンテナに格納する必要があります。
RF1の仮想マシンを作成する
RF1のストレージコンテナを使い、仮想マシンを作成するのは従来と同様にPrismから操作が可能です。
仮想マシンへのディスク追加において、事前に作成したRF1のストレージコンテナを選択します。
名称の横にRF1のアイコンが表示されており、一目でRF1だとわかるようになっています。
仮想マシン一覧を見ると、仮想マシン名の隣にこちらでもRF1のアイコンが表示されています。
RF1の有効化およびRF1による仮想マシンの作成は以上となります。