NXモデルのCBL移行とAOSライセンス適用方法について
2019年10月より、NXモデルにおいてハードウェアとソフトウェアの分離販売が施行され、AOSライセンスの算出方法がこれまでのノード単位(NBL=Node Based Lisensing)から、キャパシティ単位(CBL=Capacity Based Lisensing)でのカウントへとライセンス体系が移行されました。
これにより、従来ライセンス適用が不要だったAOS Starterエディションも、すべての機能を利用するためにはPro、Ulitimateエディションと同様にライセンス適用を行う必要があります。
ライセンス適用方法
ライセンスの適用手順については、これまでNutanixサポートポータルによる英語版を見ていましたが、いつからか製品サポート紹介ページに日本語の手順が掲載されていましたのでこちらがおすすめです。
Nutanix社 製品サポート紹介ページ
https://www.nutanix.jp/support-services/product-support/
CBL(Capacity Based Lisensing)について
今回、NXモデルでの対応により、CBLを初めて知った方もいらっしゃるかもしれませんので、CBLについて調べた限りをまとめましたのでご参考までにご覧ください。
CBL(Capacity Based Lisensing)
Nutanixクラスターを構成する「キャパシティ」に対し、AOSライセンスを提供します。
カウントする対象は、Nutanixノードに搭載される、物理CPUコア数とSSDのサイズ(TiB)です。
実際にNX-1065-G7を例にCBLでカウントすると以下のようになります。
気になったこと
- ハードウェアとソフトウェアの分離販売となったことで、NXモデルのサポートには影響はある?
いいえ。
NXモデルのサポートはこれまでどおりNutanix社による一括サポートは変わらない模様です。 - NXモデル以外の3rd PartyプラットフォームもCBLなのか
はい。
NXモデル以外の3rd Partyプラットフォーム上でAOSを利用する「Software Choice」の場合においてはすでにCBLに統合された模様です。
また、前半で説明した内容と同様にAOSライセンスの適用がどのエディションでも必要です。 - NBLで購入したい場合は?
現在、NBLで購入が可能なのはOEMアプライアンスとして提供されるDell EMC XCおよびLenovo HXだけになったようです。
- (2019/10/8追記)既存のNX(NBL)クラスターにNX(CBL)は追加できるの?
はい。
同一クラスター内でのNX(NBL)とNX(CBL)の混在は可能のようです。ただし、NX-1065といった集約型モデルをお使いの場合、同一筐体(ブロック)内でNBLとCBLを混在させることはできず、筐体(ブロック)を買い足す必要があるようです。
また、Nutanix社以外のOEMアプライアンス製品である、Dell EMC XCやLenove HXへの追加は認められないようです。
しつこいですが、大事なことなので最後にもう一度…
ライセンスの適用はお忘れなく!
以上です。